こんにちは、セキシゲです。
前回はIRONMANの作り方「バイク編」を掲載しました。
こちら。IRONMANの作り方
今回はスイム編ですが、一応先に私の経歴はこちらです。

それでは実際にIRONMANにむけて行ったトレーニングを掲載していきます。
スイム編


IRONMANのスイムは3.8km。
時間にして1:00から1:40くらい泳ぎ続ける事になります。
そのスイムで起こりうる事例を考えて、事前に対策・練習を行い、慣れておくことが本番に役立ちます。
この事前の経験値は非常に重要です。
何も知らずにトラブルに遭うのと、事前に練習し経験・熟知しカラダが覚えていることで「あっ!!練習したトラブルが来た!!」と冷静に対処出来るようでは全く意味が違ってきます。
それでは練習方法です(^^)/
1、プールで距離を泳ぐ
2、サークルトレーニングを行う
3、浮く練習をしておく。
4、バトルの練習もする
5、スキルトレーニングも行う
6、海練を行う
7、集団で泳ぐ練習もしておく
8、海でひたすら浮く
9、海でも距離を泳ぐ
ではいってみましょうー(・∀・)
プールで距離を泳ぐ


先ずはプールで出来るトレーニングです。
①:プールで距離を泳ぐ。
IRONMANで3.8km泳ぎ続ける訳ですから、長い時間泳ぎ続ける事になれる必要があります。
さすがにプールで3.8km泳ぐ必要は無いと思いますが(3km通しては泳いだ経験あり)1.5km位は通して泳ぎ続ける練習はあっても良いかと思います。
そして、ただダラダラ泳ぎ続けるのでは無く、ターンごとにポジションチェック等を行っていきます。
私が行ったのは・フィンガーチップ・グースイム・ヘッドアップ・モモタッチ・ブレス回数の変化。
この辺りです。
1,フィンガーチップはリカバリーの際に指だけ水面すれすれで水に当てていく作業です。
リカバリーの正確さとコンパクトにまとめられる練習になります。
2,グースイムは手のひらで水をつかめませんので、腕でしっかりかく練習になります。
スッカスカで泳ぎにくい所から、腕でも水圧を感じられることが目的です。
3、ヘッドアップはレース中に行う作業をプールでも行います。
ウエットスーツがない分、沈みやすくなりますが、ゴーグル・目元だけをだして、いかに無駄なく抵抗を感じないように目視出来るかがポイントとなります。
4、モモタッチはプルプッシュをしっかり行う為の練習になります。
実際の大会では手前で腕を抜くことがトライアスロンでは多いかと思いますが、フォームとして練習ではしっかりとかいていきます。
5、ブレス回数の変化はリカバリーで行う呼吸の間隔を変えます。
ストローク2回で1呼吸・4回で・6回で・8回で、とストローク数を増やし、あえて苦しくします。
バトルで潰されて苦しかったりする際に役立ちます。
私は通常4回に1回呼吸を行いますが、レースでは2回に1回で行います。
練習時より楽に呼吸が出来るためです。

サークルトレーニングを行う

定番のトレーニングです。
私が行ったのは1:10サークル10本
つまり50mを50秒で泳ぎ、20秒でリカバリーをする。
1回1回止まる事で緩急がつきますので、以外ときついトレーニングです。
1本目と10本目が同じタイムになるよう努力していきます。
自身のレベルにあったタイムでサークルトレーニングを行いましょう。
浮く練習をしておく

こちらは、パニックになり過呼吸になった際に、仰向けや立ち泳ぎで浮いていられるようにプールでも練習しておきます。
仰向けに浮き、そのままスカーリングのみ、脚を使わず25mまで進みます。
ウエットスーツが無い状態でではバランスを取ることが難しいので良い練習になると思います。
また、だるま浮きなども行っておくと良いでしょう。
バトルの練習もする


IRONMANでは早い選手など、最短距離を進むため容赦無く乗ってきたり潰してきます。
(過去ガタイのおおきな外国人に沈められた経験もあります)
その際に普段からバトル慣れをし、対処出来るようにしておくことが重要となります。
4人を1レーンで横並びし、一斉スタートや、前2人・後ろ2人で追い抜いて潰したり、脚を触ったり。
逆に前は潰されないように対処する練習などを行っていきます。
この練習で事前にバトル慣れが出来、本番でもびびらず対処することが可能になるかと思います。
カラダにしみこませることが大事です。
ちなみにプールでバトル練習のためにレーンを使わせて貰う許可をちゃんと取りましょう。
スキルトレーニングも行う

こちらは最初に泳ぎながら行うよういくつかあげました。
そのほかにもスカーリングのみで頭の上・胴体・下肢でのスカーリング等、細かい動きを練習してチェックしていきます。
海練を行う


実践が大事です。
プールはいくら練習してもすぐに立ち上がれる安全な場所です。
大自然の環境で泳ぐのとは勝手が違ってきますので実践は重要です。
逆に言えば安全に考慮し練習を行う必要性が重視されていきます。
エマージェンシーフロートを付けたり、カレントなど潮の流れを事前に読む、波が高いときには無理はしない。
一人で誰もいないところでは泳がないなど危機管理を徹底しましょう。
事故っては本末転倒です。
では、実際に行った海連です。
1、集団で泳ぐ
海連でむりしてバトルを行う必要は無いですが、前の人について楽をする技術や、方向が合っているのか?など色々模索して泳ぎます。
接触しそうなのか、後ろに張り付いて重くなっているのか?などいかにエネルギーロスをせず引っ張って貰うかが重要となります。
自分が好むパーソナルスペースの距離感などもわかりますよね。
2、ひたすら浮く
こちらはあえて泳がずひたすら浮く練習です。
仰向けになったり直立してみたり、あぐらをかいてみたり。
要するに海に慣れる事が重要で、パニックになった際に浮けるように練習し、自身の安心感にもつながっていきます。
3、海でも距離を泳ぐ
実践と同じです。
練習でも海となれば毎回違った環境・波・水温などが起こります。
その環境の中で、泳ぎ続ける事で泳力と対応力を作り上げます。
プールとは違った環境での練習は必要不可欠です。

IRONMANにとってのスイム3.8kmは、いってみればウォーミングアップ。
いかにエネルギーロスをせずに安全にスイムアップが出来るかがカギとなります。
そのためには、レース中に想定するシーンを考え、事前に練習し慣れてカラダに覚えさせることで、自信と対応力を身につけることがスイムアップへの近道になるかと思います。
いかがでしたでしょうか?
一番最初の種目で17時間の長旅のスタート、一番緊張する所だと思います。
少しでも緊張が和らぐよう普段からルーティン化しカラダにしみこませましょう。
それでは!!
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フルマラソンサブ4達成
トライアスロン自己記録2:40台
オープンウォーター2.5km完泳
IRONMAN3戦3回フィニッシュ
宮古島トライアスロン完走
富士登山登頂、そのほか小さい大会色々。。。