こんにちは。
今回は米国株に関する学習です。
Contents
連邦準備制度理事会が銀行という名前を使わないのはなぜ?

アメリカの中央銀行は連邦準備制度理事会です。
これは略して FRBと言います。
れっきとした中央銀行なのに「なぜ連邦準備制度理事会」という曖昧模糊とした名前になっているのでしょうか?
連邦準備制度理事会になった理由「サンフランシスコで大地震」
1906年にサンフランシスコで大地震が起きます。
それによって発生した火災で、サンフランシスコ市の家屋の80%が消失しました。
3000人が死亡しました。
保険会社は保険金の払い出しをしなければいけなくなりました。
緊急のキャッシュが必要になったわけです。
しかし、サンフランシスコの銀行には十分な準備金がありませんでした。
そこでアメリカのほかの地域からお金を急送する必要が出たのです。
連邦準備制度理事会になった理由「過去最悪の金融パニック」

サンフランシスコにアメリカ中のお金が集まった関係で、ニューヨークは金詰まりになりました。
そのため1907年に過去最悪の金融パニックが起こりました。
この時 JPモルガンが中心となって、パニック収拾策が講じられました。
危機一髪で金融システムの崩壊を防ぐことができました。
しかし最後の貸し手としての、中央銀行を設置した方がいいということが痛感されたわけです。
連邦準備制度理事会になった理由「中央銀行構想」
そこでネイルストーンコールドリーチ上院議員が中心となって、中央銀行構想を練るため「ジョージア州のリゾート地ジェクルアイランド」に有識者が集まり極秘のミーティングが開かれました。
全米各地に地方準備銀行を設置し、それらの独立した準備銀行がゆるく連携することで連邦銀行群を形成するというのがその腰です。
すでにアメリカでは過去に2回中央銀行が設立されていますが、そのたびごとに廃止された歴史があります。
つまりアメリカ国民は中央銀行を、うさんくさい存在だとみなす傾向があるのです。
そこで法案を通りやすくするために、わざと銀行という名称を使用せず連邦準備制度理事会という名前にしたのです。
こうして連邦準備制度理事会は1913年に発足しました。
つまりまだ105年の歴史しかないのです。
動画参考:広瀬隆雄さんのYouTube
コメントを残す